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日本産 うるし
漆なくして、漆工芸も金継ぎもあり得ない。まさに生きた「ギビング・ツリー」(the Giving Tree) である漆の本質を理解することから始めてみませんか。
課題・取り組み
漆工芸の復興と保護のため、2018年から国宝や世界遺産の修復に国産漆を使用することが義務づけられました。 これにより、国産漆の需要は年間2.2トンに増加すると予想されます。現在の供給量はこの需要に追いついていません。
今後何十年も輸入への依存が続くでしょう。しかし 近年、グローバルサプライチェーンの脆弱性が指摘されており、生産コストの上昇や中国農村部の労働力の減少に加え、そもそも輸入のみに依存することは持続可能ではありません。

日光 東照宮

再出発、3%から
Re-Start, from 3%
日本で消費される漆の3%は、東京の北に位置する岩手県と茨城県で算出しています。 茨城県の小さな田舎町、大子町は、その3%を維持し、さらに拡大しようと努力している数少ない町のひとつです。 一握りの漆の林業家が、毎年意欲的な目標を掲げて増産に邁進していますが、林業は自然の営みであり、その努力が実を結ぶには長い年月がかかります。
大子漆
大子町には、歴史と栽培の知恵が備わっています。
漆の林業は、その知識を次世代の栽培者に教え、共有することに専念しています。
Urushi composition

ウルシオール
天然漆の樹液の有効成分はウルシオールです。この透明な液体が、日本の漆の特徴である高い透明性と光沢を生み出しているのです。